ずっとお腹の調子がわるい..過敏性腸症候群かも?症状や対処法を学ぶ

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下痢や便秘が続く、お腹が痛い。でも病院に行っても特に異常はないといわれる。

そんなことがあったら過敏性腸症候群かもしれません。過敏性腸症候群について見ていきましょう。

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群は、慢性的に(数ヶ月以上)下痢や便秘、腹痛、腹部膨満感といった下腹部の不快な症状が起こる疾患です。大きな特徴として、検査を行っても潰瘍などの目に見えた病変が認められないことです。この病気になっても命に関わるようなことはありませんが、これらの症状が長期間続くことで、生活の質が低下する可能性があります。

 

過敏性腸症候群の現状

日本での報告ではおおよそ12〜13%程度です。2004年の報告からおおよそ横ばいで推移しています。年齢別にみると20-40歳代に多く見られます。

過敏性腸症候群とはどんな状態なのか?

腸は食べ物を消化吸収するとともに、体に必要のないものを便として排出する機能も持っています。このために腸は運動と知覚の機能を持っています。ストレスやそのほかの要因で不安な状態になると、腸の収縮運動が激しくなり、同時に痛みを感じやすい知覚過敏になります。これが強く現れるのが過敏性腸症候群です。

 

具体的な症状

過敏性腸症候群はメインとなる症状によって、下痢型、便秘型、混合型(下痢と便秘が交互に繰り返すタイプ)にわかれます。

便秘型:症状として、主に、便秘を引き起こすタイプです。腸が痙攣することで大腸の有効な蠕動運動ができずに便秘を引きこします。便が長時間大腸に止まり、水分を吸収されることで、便がコロコロと硬くなります。

下痢型:下痢が症状のメインとなるタイプです。突然に腹痛や下痢が起こります。このタイプでは大腸の蠕動運動が過剰になることで、大腸での水分吸収がたりず、過剰な水分を含んだ軟便、水曜便が出ます。

混合型:下痢と便秘の症状を数日ごとに繰り返すタイプです

過敏性腸症候群の原因は?

過敏性腸症候群の原因は現時点でよくわかっていません。関与が指摘されているものとして、腸内細菌、粘膜の炎症、神経伝達や内分泌物質(ホルモン)、遺伝、心理異常やストレスが関与していると考えられています。

 

過敏性腸症候群はどうやって診断するのか?

過敏性腸症候群の診断は、ローマⅢ基準という診断基準を用いて診断します。

 

ローマⅢ基準

最近3ヶ月の間に、月に3日以上にわたって、お腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、下記3項目のうち2項目を満たす

  • 排便によって症状が和らぐ
  • 症状とともに便の回数が変わる(増えたり減ったりする)
  • 症状とともに便の形状(外観)が変わる(硬くなったり、柔らかくなったりする)

 

過敏性腸症候群に似た症状が現れる病気もあります。(感染性腸炎・潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸癌など)過敏性腸症候群の診断のためにはこれらを否定する必要がありますので医学的な検査を受ける必要があります。

有用な検査として血液検査、便の検査、レントゲン検査、胃カメラ・大腸カメラといったものがあります。お腹の症状で困ったことがあったら一度医師に相談するのが良いでしょう。

 

過敏性腸症候群の治療

過敏性腸症候群は、生活習慣の乱れや精神的なストレスによって症状が悪くなることが多いと考えられます。このため、まずは生活習慣の改善やストレスの軽減を図ると良いでしょう。以下に過敏性腸症候群に対する対応を述べていきます。

食事療法

過敏性腸症候群を悪化させるきっかけとして、脂肪分を含む食物を多く食べる食生活があると考えられています。また炭水化物の過剰摂取も悪化の要因となります。このような食生活では食物繊維の摂取も少なくなり、便秘にもつながります。下痢型の場合は下痢を引き起こす冷たい飲み物や牛乳をたくさん飲みすぎないように注意が必要です。

他にアルコールや香辛料、コーヒーの摂取のしすぎは症状の悪化に関与しているので控えるように心がけましょう。

 

運動療法

運動習慣をつけることが過敏性腸症候群の予防や治療に有用です。

適度な運動を行うことがストレス解消になり、発症や悪化を防ぐことが可能になります。また、運動によって腸の動きが整えられる効果も期待できます。

まずはウォーキングなどの軽い運動からはじめて見てはどうでしょうか。

 

薬物療法

上記の治療で改善しない場合は薬物治療を行うことで症状の改善を期待できる場合があります。使用する薬物には、消化管の運動を調整する薬、乳酸菌製剤、下痢止め、抗不安薬などがあります。過敏性腸症候群の原因やタイプによって薬を使うかは異なります。治療する中で最も適切な薬を見つけていくことになります。症状に長期間悩んでいる方は一度医療機関に相談してみるのも良いでしょう。

 

いかがだったでしょうか。長期続く下痢や便秘で辛い思いをしている人も多いかと思います。こういった症状に苦しむ方の中には過敏性腸症候群の患者が混じっていると考えられます。まずは食事や運動習慣の見直しから始めて見ましょう。

 

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